「朔の日のこと?」 「……麻友はヒメミコ様のもとに行くんだってさ」 「そう」 まるで律は、すべてを知っているかのように頷き、お冷やをひとくち飲む。 「お待たせしました。アイスコーヒーです」 にこにこと笑いながらアイスコーヒーをテーブルに置く店員に軽く会釈したあと、律は袋に入ったままのストローを弄びながら言う。 「そうね。カヤ様はあなたのそばにいるよりも、ヒメミコ様のそばにいたほうがいいと思う」 「…………っ」 ストレートに言い放った律の言葉に、胸の奥がズキンと痛んだ。