輪廻転生に関わった者たちがいなくなった世界で、俺1人だけが残るなんて。 決まったわけじゃないけれど、 もしもそうなるのなら…… これまでの輪廻転生と、これからの人生。 つらいのはどっちなんだろう。 「朔の日……、姉上が眠っているあの塚に、必ず来るんだぞ」 うなだれる俺にそう言い残して、磯辺は立ち去って行った。 ――まだ、俺は迷っている。 “この世界で生きろ”と言われても。 たったひとつの願いは、麻友のそばにいたい。それだけなのだから。