「あたしだって、瑠衣と一緒にいたい」 それなら、と言いかけた俺の言葉を、麻友は「でもね」と言って遮った。 「朔の日を前にして、あたしだけがここに呼ばれた意味に気づいた以上、あたしは瑠衣と一緒にいることはできない」 「………」 “ヒメミコ様はほんとうに用意周到だわ” “朔の日に備えたのか、あたしのお父さんがこの地に転勤になったり、ね?” 父親の転勤で、ヒメミコ様が眠っている和泉市に引っ越すことになった麻友。 それなのに、俺や律、磯辺……輪廻転生に関わっている3人だけは、何の動きもない。