ほんの一瞬でも、幸せを感じてはいけない。
タスクがどんなに求めてこようと、わたしはその時代に転生した役割を精一杯演じきった。
わたしは、タスクが愛してくれた“カヤ”なんかじゃない、と。
“蜂谷麻友”として現代に転生したとき。
今回が最後の転生だと分かって、強く保ち続けた気持ちが折れそうになった。
タスクが抱きしめてくれたとき、唇を重ねようとしたとき、わたしに「好き」だと言ってくれるとき。
何度、それに応えようと思ったことか。
だけど――
「カヤ様、最後まで罰を受けましょう」
わたしの揺れる心を喰い止めたのは、皮肉にも、“磯辺修也”として生まれ変わったヒコミコだった。


