everlasting love~幾星霜の果て



『王の務めでもある“後継者の宣言”すらせずに……。それどころかヒコミコの策略に自ら嵌り、そして自ら命を絶った。ヒコミコが王座を奪ったことで、あの国がどうなったか、おまえに分かるか?』




漠然と分かったのは、“国が荒れた”ということだけ。

その意味をわたしは深く考えていなかった。

ヒコミコを快く思っていない民たちが暴動を起こし、ただ単に、“荒れた”だけなのだと。




『内乱によって多くの者が命を落としたのだぞ。分かるか? 善悪も分からぬ赤子から、あの国を長きに渡って支え続けた年寄りまでもが』


「…………っ!」


『おまえが女王の責務を全うし、次なる女王をイヨだと宣言すれば、罪なき命が失われることもなかっただろうに』


「…………」


『おまえは、数多くの罪なき命よりもタスクを選んだ』




ようやくわたしは、ことの重大さに気づいた。