同じ世界で肩を並べることができないのなら、タスクの幻など必要ない。
一度でもそれを必要としてしまえば、わたしは何度でもタスクを呼ぶだろう。
それだと、タスクは安らかに眠ることができない。
“ヒメミコ様亡き後、君は女王になって、この国を治めなければならない”
タスクが言ってくれたように、わたしは女王としてこの国を守らないといけない。
……タスクが生まれ育ったこの国を。
だけど、タスクを失ったいま、わたしにはその約束を果たす気力さえもない。
いまだ流れる涙を拭い、眠りにつこうとしたとき、寝所の外から声がした。
「……カヤ様。よろしいですか?」
わたしがこの国で最も嫌っている人間・ヒコミコの声だった。


