「――イヨ。きっとおまえは、立派な女王になるぞ」 わたしはにこりと笑うと、イヨをその場に残し自分の寝所へと向かった。 寝所に着いた途端に、全身の力が抜ける。 ずっと堪えていた涙が、止め処なく頬をつたった。 「……タスク」 小さな小さな声で、その名を呼べば、 “カヤ” あの優しい声でわたしを呼ぶタスクが、今にも現れそうな気がする。 自分の霊力を使えば、間違いなくタスクと言葉を交わすこともできるであろう。 ――だけど、タスクがもう、わたしと同じ世界にいないことだけは事実だ。