考えてみれば、ヒコミコの言うことにも一理ある。
悔しいけれど、わたしも、ヒメミコ様が1人の従者も持たずに神のもとに旅立つのは耐えられない。
だけど、タスクが――……
タスクの笑顔が浮かんだけれど、わたしは無理やり払いのけた。
わたしはこの国の女王になる人間だと、何度も自分に言い聞かせた。
ヒコミコの言い分に従って、慣例どおり奴婢たちも殉葬しようと決めた矢先。
わたしはヒメミコ様の死に隠された真実を知ってしまった。
病で亡くなったと最初に言ったのはヒコミコ。
でも、そのヒコミコ自身が自分の側近・スグリとともに、自分たちがヒメミコ様を殺めたことを話しているのを偶然聞いてしまった。
それを知った瞬間、わたしのなかで何かがプチンと音を立てて切れた。


