「……本当だ。しかも同じ場所に……」




まったく同じ位置にある、同じ大きさのアザ。

君は僕と自分の手のひらを見比べながら笑って言った。




「もし生まれ変わって、今と顔が違っていても、これさえあればすぐに分かるわね」


「……そうだね。もし、そういうものがあるのなら、今度は……」




“今度は同じ身分の人間として出会いたい”



そんな思いを、僕は口に出すことさえ許されなかった。


君は僕の気持ちを汲んで、優しく微笑みながら言う。




「ちゃんと見つけてね。わたしもタスクのこと、見つけるから――」