ゆっくりと振り返ると、そこには、以前と変わりない蜂谷の姿があった。
少しだけ違っていたのは、蜂谷が俺を見る瞳。
以前のように睨むこともなく、柔らかい笑顔で俺を見てくれている。
それは、あの頃のカヤそのものだった。
「暑いね」
「あぁ、暑いな」
俺を目の敵にするかのように嫌悪していた蜂谷も。
カヤであることを認めて、優しく接してくる蜂谷も。
全部ひっくるめて、心の底から好きだと思った。
「なんか、荷物多すぎない?」
俺の隣に座った蜂谷は、足元にある大きなスポーツバッグを見て不思議そうな顔をした。
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