ようやく遺跡にたどり着いた時には、もう正午前だった。 遺跡の近くにあるコンビニの公衆電話から、蜂谷の自宅に電話をかける。 『ようこそ、和泉市へ』 電話口に出た蜂谷は、笑いながら開口一番にそう言った。 「……すっげー遠いし!」 俺もまた、笑って言葉を返す。 これから会って話すことが、重い内容になりそうな気がしたから。 それを少しでも紛らわすかのように。 “遺跡の裏に広場があるの。そこの入り口で待っていて” 蜂谷は待ち合わせ場所を指定して、「すぐ行くから」と電話を切った。