翌朝――。
いつもより少しだけ早起きして、始発の高速バスで和泉市に向けて出発した。
和泉市まで、片道4時間。
到着までのあいだ、車内で上映されている古い映画をただぼんやりと眺めていた。
蜂谷に会える。
嬉しいはずなのに、2週間後は朔の日。
つまり、“すべてが終わる日”。
……両手挙げて喜べる心境じゃない。
和泉市内のバスセンターに到着したあと、事前に調べた遺跡へのアクセス方法のメモを取り出す。
ここからまた、バスに乗って1時間。
――なんて、遠いんだろう。
遺跡への道のりも。
……蜂谷との再会も。


