そして――
女王としての務めを果たし、天に召されたわたしを待っていたのはヒメミコ様とカヤ様だった。
「ヒメミコ様――」
カヤ様に真っ先に声をかけそうになったわたしは言葉を呑み込み、偉大な女王であったヒメミコ様の前にひれ伏す。
生前のわたしはカヤ様だけに仕えていたけれど、この世界ではカヤ様とともにヒメミコ様に仕えるのであろう。
そう思っていたのに、ヒメミコ様が命じたのは予想さえしていなかったことだった。
「カヤよ――、覚悟はできているな?」
静かに問いかけるヒメミコ様に、カヤ様は「はい」と強い口調で答える。
状況が分かっていないのはわたしだけだった。……なんて未熟なんだろう。
「イヨ。おまえはどうする?」
話を振られたわたしは意味が分からず、「あの……」と、口ごもることしかできなかった。


