「ヒメミコ? ……それって卑弥呼のこと?」
「いや、今はそういうことになってるみたいだけど」
うーん、と、小さな唸り声を上げ、蜂谷は“理解できません”って顔をしながらも話の続きに耳を貸す。
「ヒメミコが死んだあとに女王になったのが、カヤという女の子で……」
「はいはい、ちょっと待った」
だけどやっぱり、現代において語られている歴史と違っているのは許せないようで、またもや蜂谷は口を出す。
「卑弥呼が死んだあと王の座についたのは卑弥呼の弟。
でも、国が荒れちゃったから、卑弥呼の親族でもある台与が女王の座についたのよ?
カヤじゃない、トヨだよ。まぁ、トヨって呼び名にも異論はあるようだけれど?」
「……いちいち突っ込むなよ。話が進まねぇし」
「なんか面倒くさい。あんたの前世話はもういいから、別の話してよ。もっとこう、現実的な」


