「倉田とのこと……悪かった。倉田がそういう気持ちだったなんて気づかなかったし、それに……」
「もういいよ」
すべてを諦めたように、蜂谷は俺の話を遮った。
「親友じゃなかったんだよ、美樹は」
悲しげな目で、蜂谷は淡々と言う。
「揉め事が起きたとき、面と向かってキレたり、無視したり、そういう感情は理解できる。だけど、表面上は仲良くしておきながら陰であんな卑劣なことをするなんて……」
親友じゃないよね、と蜂谷は苦笑した。
確かにそうだ。
親友なら、怒りを直接本人にぶつけるべきだと思う。
倉田みたいなやり方は、“親友”がすることじゃない。


