放課後、いつものように個室トイレで過ごす蜂谷との時間。 あんなにも幸せだったのに、今はもう、たまらないほどに苦しい。 「……食べる?」 無言を貫く俺に、蜂谷が飴を差し出した。 「……トイレで物を食うなよ」 「だって。お腹すいたし」 蜂谷は口を尖らせて子どもみたいに拗ねる。 ちょっとした仕草に、胸がキュッと締めつけられて、泣きそうになってしまう。 「少しは元気、出た?」 俺に飴を手渡しながら、蜂谷は顔を覗き込んで言う。