僕の家は、死刑執行人という仕事だけじゃない。
時には、拷問する側の仕事も請け負っていた。
「……ハンス。明日の処刑は、父さんと一緒にするんだ」
とうとう、執行人としての初仕事を迎える日がやって来た。
「……やりたくない」
魔女狩りで処刑される人は、そのほとんどが無実だ。
現実主義な僕は、この世に魔女が存在するなんて思っていない。
「……父さん。魔女なんて、」
“いない”と言いかけた僕の言葉をかき消すように、父さんが言った。
「真相はどうであれ、死刑を執行するのが父さんたちの仕事なんだ」
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