「今日はここまでにしよう、ハンス」 「……うん」 はあはあと息が上がる僕の肩を、父さんが優しく叩いた。 僕の家は代々、死刑執行人をやっている。 いまの父さんが3代目で、ひとり息子でもある僕が4代目になる。 僕が後を継ぐのは父さんが引退してからだったし、 1人前の執行人になれるよう父さんから手取り足取り学ぶのも、もう少し先の予定だった。 それなのに。 予定をずいぶんと早めて連日のように父さんから手ほどきを受けている。 なぜって…… 処刑される人々がここ数年で急激に増えたからだ。