「はぁー、また買わないといけないじゃん。犯人とっ捕まえて倍返ししてもらわなきゃね」
淡々と言いながら、蜂谷はボロボロになった靴を、靴箱のすみっこにあったゴミ箱に投げ入れる。
「……ちょっと待て、蜂谷。“また”ってどういうことだよ」
「……どういう……って。そのまんまの意味。今に始まったことじゃないってことよ」
「はぁ!?」
今に始まったことじゃない?
“そんなことも分かんないの?”と眉間にしわを寄せながら、蜂谷は淡々と説明し始めた。
「昨日はね、机のなかがぐっちゃぐちゃに荒らされてたのよね。教科書やらノートはズタズタに切り裂かれてるし? ジャージも右に同じって感じで」


