「どれどれ?」 ペンキを取りに来たはずの慶太は、自分の用事なんかそっちのけで律の絵を笹倉さんと一緒になって探し始めたし。 律にいたっては、含み笑いをしながら、 「見て行ってよ。とても懐かしい絵よ?」 などと言う始末で。 「あった! これこれ」 「うわーすっげー」 差し出されたキャンバスに視線を移すと、心臓がどくりと鈍い音を立てた。