この世界でなら、君と結ばれる確率は格段に高いだろう。 でも…… 俺にはまだ、違和感がある。 律は自分から過去のことを話してくれたし、それは俺の記憶とぴったり合致する。 こうやって律といると、これまでの記憶が自然と蘇る。 懐かしい記憶に、胸がぎゅっと締めつけられる。 それなのに、第6感が「ちがう」と言っている。 律はカヤじゃない。 蜂谷こそがカヤなんだ―――って。