食後に裏庭に出た小夜は、母が父と離れ離れだったから初々しい照れ方をしたんだろうな・・・と察した。
「そうよね。離れてるとこんなにさびしいんだもん・・・。」
「ひとりで見る、この星空ってさ~、物悲しすぎるからねえ。
明日は精いっぱい暴れまくって、夜はここでワルツでもお相手させていただきましょうか。」
「・・・阿狼さん・・・。」
「遅くなってごめんね。
僕なりに強化をすすめたら、つい時間を費やしてしまって。
小夜さんからのSOSもなかったことだし、ほんとによかった。」
「よくないわよ!」
小夜は突然、横に座った阿狼を押し倒して、阿狼の前髪を手で持ち上げた。
少し驚きながらも、やや冷たそうで優しい瞳が小夜を見ていた。
「のぞきなんて趣味悪いわ!」
「の!のぞき?・・・何のこと?
小夜さん、誰かにのぞかれたとか・・・いったいどうしたの?」
「だから、この指輪に細工してあるんでしょ!
市狼さんから聞いたんだから。
私のはずかしいこともみんな見えちゃって聞こえちゃって・・・。
いくら阿狼さんでも、そんなのプライバシーの!!!!」
「ちょ、ちょっと待って。
その指輪はのぞきアイテムなんかじゃないよ。
小夜さんが私に助けを求めたら、反応するようにできているだけ。
紫音に襲われそうになったら、呼んでくれればいいなって・・・。」
「え、ええーーーーーーっ!」

