「武井さ…ん…ッ…」



胸の頂点に舌先が触れた瞬間、手が触れた時よりも体が反応した。



「歩斗」



「ある…とっ……」



彼の髪の毛に指を入れ、頭を撫でた。

目が合えば、優しく微笑んでくれた。

成人式の日。

“今日から大人だ”と、朝まで友達と遊んだ。

ただ一つ、違ったのは、みんながセックスという概念をクリアしていた。

心だけではない。

体も大人になっていたのだ。

今夜だけかも知れない。

一夜の火遊びで終わるかも知れない。

酔った勢いで構わない。

たくさん、教えて。

快感に溺れる私を汚して。