"ガチャッ" するとその時、屋上のドアが開いた。 「っ!?」 ヤベッ!!見つかった!! 「……盗み聞きか。ずいぶん悪趣味やなぁ」 「なんの話だ??」 「……盗み聞きしとらんならええわ。悪かったな」 「おい待てよ」 「……なんや」 歩いていた足を止めた関西弁女は、ゆっくりオレのほうに振り返った。 ポケットに手を突っ込んだまま動こうとはしない。 「お前は今なにを考えてる??」 「……なんも考えてないわ。考えてたとしても、アンタには教える気ないわ」 「そうか」 「……じゃあアンタは」