「……妃菜ちゃん」

「なーに。心配せんでもあたしは大丈夫やで」

「……うん」

「そんな顔せんといて。べつに死ぬわけやないから」

「……うん」



屋上に向かうと関西弁女たちがいて、そんな話をしていた。

少し戸惑ってるような顔をするくるみの頭を撫でる関西弁女は、まるで母親みたいだった。



兄ちゃんを殺したヤツが見つかるかもしれない……か。

アイツは今、どんな思いでいるのだろうか……。



見つけたら仇を取るって言ってたけど、ほんとは複雑なんだろうな……。

殺したいくらい、憎いか……。



やっぱりそうだよな……。