‥と思ったら、 「いいなんて言ってねーよ‥」 という舜夜先輩の声と同時に 奏人君が離れた。 「邪魔すんなよ‥舜夜。」 何か、この2人の会話って 分かんないんだよね‥ あたしだけ、置いてきぼり‥ ま‥いいんだけど。 サアーッ 強く風が吹いて桜の花びらが舞った。 「え?」 2人があたしを見ていた。 なに‥ 「何か‥ついてる?」 あたしが聞くと、 奏人君が思い出したように言った。