やベぇ、めっさカッコつけて好きな奴と仲直りしたけど、アイツと今一緒にいるのかと思うと、すっげー息苦しい。


「やっぱり、結局はこうなるのね」


俺を見てそう言ってきたのは雪那の友達の結奈。

言い変えれば、俺の幼なじみだ。


雪那と話すようになったのは、結奈が話していた相手だからだった。


いつの間にか、雪那しか見えなくなってたけどな。


「功って不器用で鈍感でお人良しだよね。あ、3拍子揃っちゃった」


それでもってコイツはいつものように毒舌を吐く。


「今までとパターン変わらないし。あたしの友達をことごとく好きになって、フラれて、友達続ける辺り、成長しないね」

「……悪かったな、成長しなくて」


いつも思うけど、なんでコイツはいっつもこんな針のような言葉をグサグサ刺してくるんだ?

まぁ、長年の経験から性格のためってのはわかるけど、言葉使いも悪いし……それは俺のが移ったからか。


とにかく、この性格は慣れてないとキツい。


「雪那のさ、どこが良かったの?」