フワフワ、フワフワ、いい気持ち。

ちょうどいい温度の中で、まるで浮いているような……。


雲の上にいるみたい……。


ふと、温かいものが唇に触れた……。

綿のような柔らかさとは違う。


もっとしっかりとしていて、柔らかいもの……いい気持ち。

いい匂い……。


フワフワ、フワフワ……再び意識が遠のいていく……。


「雪那(せつな)……」


遠くの方から、あたしを呼ぶ声が聞こえた……。