学校、よく2人で行ったファミレス、紗雪ちゃん行きつけの雑貨屋さん、本屋…。 紗雪ちゃんが行きそうなところは全部探した。1つを除いて…。 そこには絶対紗雪ちゃんはいないと思う。 「…行ってみるか」 そう言ってたどり着いたのは、学校近くの小さな公園。 「……ッぅぅ、グズッ」 ベンチに座り込んでる小さな女の子から泣き声が聞こえてくる。 勇太はゆっくりベンチのほうへ歩く。 「紗雪…」 「ゅゅゅゅゆ勇太ッ!」 「あーあ、目擦っちゃったから赤くなってるよ?」 勇太は、紗雪の目元を優しく撫でる