7
「あ、あたし。理恵子」
――うん。……どうかした?
「いや。別にこれと言って何もないんだけど、あのソフトはもうアンインストールしたのよね?」
――ああ。自殺シーンの撮り残しなんて縁起でもないからな。
「あたしもそう思ってた。憲介はそんなものを嫌ってるって」
――でも、変なもの見たぞ。君が帰った後、黒くて長い髪の毛がトイレに引っ掛かってて、便器に女の顔が映ったんだ。
「怪奇現象?」
――だと思う。霊媒師が来ることになってる。三日後の午前十一時に。
「また何かありそうね」
――ああ。だけどね、一度お払いしてもられば、後は大丈夫だと思うから。
「そんなに簡単に霊が退散するかしら?」
「あ、あたし。理恵子」
――うん。……どうかした?
「いや。別にこれと言って何もないんだけど、あのソフトはもうアンインストールしたのよね?」
――ああ。自殺シーンの撮り残しなんて縁起でもないからな。
「あたしもそう思ってた。憲介はそんなものを嫌ってるって」
――でも、変なもの見たぞ。君が帰った後、黒くて長い髪の毛がトイレに引っ掛かってて、便器に女の顔が映ったんだ。
「怪奇現象?」
――だと思う。霊媒師が来ることになってる。三日後の午前十一時に。
「また何かありそうね」
――ああ。だけどね、一度お払いしてもられば、後は大丈夫だと思うから。
「そんなに簡単に霊が退散するかしら?」


