自殺Tube

 いったんアンインストールすれば、もう何もないと思い。


 そしてまた情報商材の原稿を執筆し始めた。


 いつの間にか八月に入り、俺自身、倦怠を感じている。


 疲れた体に鞭打つようにして、俺は株で儲ける仕組みを解説した電子書籍を書き続けた。


 案外、情報商材というのは、ネット上などでも売れて儲けになる。


 二百ページで千円ぐらいなら、そう高くもないし、誰でも買うだろう。


 特にネットで儲けたい人間たちは。


 俺は昔から夏場になると、心霊スポットに行ったり、都市伝説のサイトを見たりして、幾分涼しい類の体験をしてきつつあった。


 それにホラー映画やその手の小説・コミックなどは大好きなのだし。


 俺自身、今こうしてキーを叩きながら、そんなことに想いを馳せていた。


 そういった意味においては、学校で買わされた教科書や参考書など、単なるゴミだとしか思えない。


 俺は今後、そういったものを読むつもりは一切なかった。