自殺Tube

 俺自身、学校時代の暗い思い出を捨てたくて、教科書や参考書などは全部捨ててしまっていた。


 もう俺が学校に戻ることはないと思い。


 そしてそれから俺は新宿の街の雑踏に紛れ込んだ。


 この街でも常に犯罪は起こっている。


 自殺・他殺を問わず、人が死ぬことは多かった。


 俺自身、街でも一番騒音などがひどいところにいる。


 地下鉄や電車などがたくさん乗り入れする駅の近くにいるのだ。


 俺は情報商材の原稿を書きながら、時折理恵子にメールする。


 彼女は仕事中は休憩時間以外、ケータイを見ない。


 俺も一定の常識はあったので、電話はしなかった。


 着信すら残さない。


 俺がいつも部屋にいるから、何かがあったら大変だと思ってくれているものと推察していた。