FIN
 風呂上りにキッチンの冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲みながら、テレビを付ける。


 映っていた番組に謎の砂嵐が起こり始めた。


 な、何だこれ?


 そう思いながらも、テレビを付けていると、何と中からあの顔が見えた。


 国子だ。


 フフフと笑いながら。


 正直なところ焦っていた。


 あの霊は遂にこの部屋まで来てしまったのかと。


 俺自身、密閉された空間の中で霊と対話しようとする。


「あんたを殺したのは飯岡生馬だろ?違うか?」


「そうよ」


「じゃあ、そいつを恨め。他人を不幸にするなよ」