自殺Tube

 そんな昔のことを知っている人間は、語り部としていないものと思っていた。


 ところが当時のことを知っている男性が今現在、都内の特養にいるという。


 水前寺圭作という八十代の男性で、飯岡の子供を身篭った国子や、その国子を自殺に見せかけて殺害した飯岡のことを知っているらしい。


 一度会いに行くことにした。


 水前寺に。


 おそらく昔の記憶ならあるだろうと思う。


 多少認知症などがあったにしても。


 それに全てを賭けていた。


 結局は自殺Tubeもホントのところは、単に国子の霊が詰め込まれただけのソフトに過ぎないと思う。


 ずっとパソコンのサーチエンジンを使いながら調べ続けた。


 今はとても便利な時代である。


 パソコンやケータイなどで、いつ、どこででも情報を収拾できるのだから。