自殺Tube

 逃れられないのだった。


 一度取り付かれれば。


 こんなことがあっていいのか……?


 つまりソフトはバージョンアップされて、また新しいバージョンでこれから先も自殺シーンを撮り残す人が出てくるのである。


「……な、なぜなんだ?」


 そう呟くが、もう遅い。


 いったん自殺Tubeをインストールしたパソコンや、それが置いてある家屋にいる人間には霊が取り付いている。


 どうしようもないのだった。


 急いで警察や区役所に電話で連絡してみた。


 ただ、掛けた先も、


「そんなものは紛い物でしょう?我々は知りませんが」


 と言って、一蹴(いっしゅう)された。