自殺Tube

「平気だよ。単に自殺したい人間が使うものだからな。俺はウオッチャーだよ。そういったネット上で流されてる変な代物の」


「そう……」


 理恵子が言葉尻を曖昧にしながら言った。


 ゴロンとベッド上に寝転がる。


「汗のにおいがする」


「うん。シーツは定期的に洗ってるんだけどね」


「なるだけ清潔にしておいてね」


「ああ、分かってるよ」


 俺が頷き、彼女にホットコーヒーの入ったカップを渡す。


 俺はゴロゴロと氷を浮かべたアイスコーヒーを淹れて、飲み始めた。


 互いにしばらくの間、部屋でゆっくりと寛いでいる。


 疲れはするのだ。