深呼吸をする私を涼子は不思議そうに見つめた。 「実は・・・あのね、好きな人できちゃった…」 涼子の反応が怖くて、目を見ることができなかった。 お母さんの作ってくれた愛情たっぷり弁当に視線を落としたまま、呟くように言った。 お母さん特製のほうれん草入りの玉子焼きが鮮やかな緑と黄色だった。 私の顔を覗きこむ涼子と目が合う。 案の定、涼子は目をまん丸くして驚いた表情をした。