そこには、大好きな陸の姿があった。
校門にもたれて、ポケットに手を入れて、顔を斜めにして、生意気に立っていた。
「お疲れ!!走んなくてもいいのに。そんなに俺に会いたかった?」
陸は、さり気なく私の重い荷物を持ってくれた。
きゅん…
「また会えたね、陸。」
「おう!!なぁ、この手紙教室に貼っていい??」
そう言って、私の書いた『大好きだよ』ってメッセージの書かれた手紙を私の顔の前でピラピラと揺らす。
「もう!!ばか!!」
陸の背中を叩いた。
「じゃ、一緒に体育館裏でイイコトしよっか?!」
そう言いながら、陸は私に何かを手渡した。
ノートの切れ端にケータイ番号と、『俺も大好き』の文字。