慟哭の彼方



自分にも彼にもひどい仕打ちをするのはもう終わりにしたくて。

やっとの思いでハイゼルはあの願い事を口にした。


二度と嘘なんてつきたくない。

普通の人なら一生で言うだけの嘘を、俺はもう使い切ってしまった。

それよりももっと多いかもしれない。


俺の心も、限界なんだ。


だから彼は勇気を出して言うのだ。


「ごめんな」