慟哭の彼方



やがて落ち着いたのか、リイアがさっきよりも数段まともな様子で話し始める。


怖い、どうしよう、怖い、どうしよう

それだけが今の胸の中を占めていた。


「あたし、もうあの家に帰りたくない…」

「どうして?」

突っ込んだことを訊ねられ、体の筋肉がじわじわと強張っていく。

「お父さんもお母さんも、いつもケンカしてるよ…。ケンカの会話の中に、あたしの名前も出てくるの」