屋敷に帰る足は重たい。 聖に啖呵を切ってしまったし、帰って文句を言われたり家を出ていけ、と罵られたりするかもしれない。 思えば、私は聖の家を失ってしまうと行く宛は無い。 家はあるけど、あそこからじゃ学校に通えない。 「ただいま。」 静綺が言ったけど、返ってきる言葉は無い。 いつもでは想像出来ない程静か。 日本間に行くと、三人が座ってテレビを見ていた。 勿論、聖と先輩と照大の三人。 「…で、何があったのか説明してくれよ。」