金髪がゆらりと動く。


「聖が言ったんだろ、せれ。」

「うん。」

「先輩に聞いたのか?」


首を振る。
先輩はそれを見ているだけで、口を挟んだりしていない。

じゃあ…聖が嘘を吐いているっていうの?
何の為に?


「帰ろう、ここじゃ解決しない。」


こっちに背を向けた静綺を追いかけた。

夜道は暗い。