「「ただいま。」」 私と照大は声を重ねてそう言う。 傘立てに傘を入れて、家に上がる。 聖の部屋の襖はピッシリと閉まっていた。 自分の部屋に入って、ベッドにダイブした。 机の上には、今回の中間試験の範囲のプリントが乗っている。 …面倒くさーい…。 そう思っていると、東仲さんが「御夕飯が出来ましたよー」と呼ぶ声が聞こえた。 試験勉強をするのは夕飯を食べた後にしよう。 決めて、部屋を出た。