夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






「…はぁ、もうあたし無理。英、バトンタッチ」




そう言って、奏音は英の方へ行くと英の肩をポンッと叩いた。


叩かれた英があたしの方へ向くと、チッと舌打ちする。


うわぁ~ん、まだ何もしてないのに舌打ちされたぁー。


英、怖し。


…奏音よりはマシかもしれないけど。


英は嫌そうな顔をしながらも、あたしの隣に座る。




「…で、代入がわかんないんだっけ?」


「うん…」




泣きそうになりながらも、少しあたしよりも上の位置にある英の顔を見上げる。


英はそんなあたしに溜息を吐きながらも、代入の説明をしてくれた。