夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






「泣いてんじゃねぇよ、バーカ」




悠大がそう言って、あたしの頭をガシガシと撫でる。


いつものあたしだったら、悠大の“バーカ”って言葉に怒るのかもしれない。


でも今はその言葉が優しく思えて、あたしは涙を手の甲で拭うと、悠大に笑顔を見せた。


悠大も、そんなあたしに笑ってくれて。


そんなあたし達を遠くから見ていたゆりあと京も、微笑んでいた。