夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






「遥」


「……」




悠大のあたしを呼ぶ声にも、反応することは無い。


だって…、あたし、負けちゃったよ?


そりゃぁ、男子よりも女子が弱いのは当たり前かもしれないけど。


あたしは、それを認めたくない。


あたしは、男子も女子も関係なく強くなりたい。


上手くなりたいんだ…




「ねぇ、悠大。あたし…どうしたらいい?どうしたら、もっと上手くなれるの?



何かもう…わかんないや。
前までどうやってバスケやってたのかもわかんない。
どうやったら上手くなれるのかもわかんない。
あたし…何でこんなにヘタクソなの?

こんなに必死にやってるのに…何で上手くならないんだろう。
何で悠大みたいに、上手くないのかな…」