夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






「…は、どういう……」


「遥、この間から変なの。気付いてるでしょ?」




東野のその言葉に、俺と京は考え込む。


確かに、最近…と言うかこの間から遥は変だ。


何をしてても上の空だし、バスケをしていても相手を見ているのに見ていない。


何か考え事をしている様だった。




「確かに、そうだけど…」




呟いた京の言葉を遮るように、俺は口を開く。




「…で、俺等にどうしてほしいんだよ」


「…取り敢えず、一緒にかえろ。その時遥にばれない様に話すから」


「…わかった」




俺がそう言うと、京はキョトンとしたが、東野が遥を連れて来たのを見てすぐに元に戻った。