夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






「…遥、一対一するか」




ふと、悠大がそんなことを言い出す。


少しでも上手くなりたいあたしは、勿論頷く。


悠大と一対一すれば、少しは上手くなるだろうか。


男と女は体力だって体格だって、何もかもが違う。


でも、その男といい勝負が出来れば…


あたしは、上手くなれるのかもしれない。




「早く、やろ」




側にあったボールを手に持つと、あたしは悠大にそう言い放った。