「あ、そう言えば…英、今日ゆりあがね…「ごめ~ん、遅くなったぁ~!!」
そうゆりあが遅くなることを英に言おうとしたあたしを遮ったのは……部長の、ゆりあ。
「あれ?ゆりあ、早いじゃん」
「委員会が案外早く終わってさ!!…でも、もうみんな来てるよね?ごめん、もっとダッシュでこれば良かった!!」
いや、十分息上がってるし……精一杯のダッシュできたのでは?と心の中で突っ込みながらも、話を続けるゆりあに耳を傾ける。
「準備終わったら、さっさと部活始めるからね!シューティングしたかったら準備急げ~!!」
「「「「はい!!」」」」
ゆりあは後輩の返事に満足そうに笑って、こちらを見る。
「遥、今日は一人で練習したの?」
「ううん!京と一対一してから、愛海と瑠依と悠大とで二対二したんだ!」
「そっか」
そう言ってゆりあはやっぱり笑う。
う~ん、何か妹を見守るお姉ちゃんみたい。
ん?
そうすると、あたしが妹になるのか?
でも、ゆりあがお姉ちゃんだったら口煩そうだな~…
何て思いながらも、シューティングに向かう。