あたしは愛海がパスをしやすいように0℃の裏に回る。
悠大はあたしが小さくて見難いから、反応が遅れるのは当たり前。
悠大が反応する前に愛海からパスを貰って、あたしは悠大が反応すると同時にシュートを放った。
――パスッ
と綺麗な音と共にボールがゴールに吸い込まれていく。
あたしと愛海はそれを見てハイタッチをすると、悠大と瑠依に向かってニヤリとほくそ笑んだ。
「お前、小さくてちょこまかしすぎなんだよ」
そう言ってあたしの頭をガシガシとする悠大に、ムゥッと頬を膨らませた。
「悠大がでかすぎるんでしょー!てか頭ガシガシしないでよ!身長伸びないじゃん!!」
「もう身長止まってんだろ?何しても一緒じゃね?」
悠大の一言が図星で、うぅ~っと唸る。
しょうがないじゃん!!
止まったもんは止まったんだもん!
悠大はまだ伸び盛りなのかもしんないけど!
つーか、悠大はもう伸びなくていいし!!
逆に身長分けろ!!!!


